葬儀屋選び その1 (命に関わる重症患者が居る場合、早めに葬儀屋を探しましょう。)

家族に、重症患者が居る場合、悲しい話ですが、ある程度、葬儀屋の手配も準備しておかねばなりません。



容態が悪ければなおさら。

いつ容態が悪化するかもわかりませんから、考える時間が少しでも持てるなら、調べたり当たるべきかと思います。
特に、患者が末期癌などで進行が早い場合は、直ぐに頼める葬儀社(業者、担当者)を探しておくほうがいいでしょう。もしくは、事が起こった場合、どこに頼むか、何社かピックアップしておくだけでも違います。早速、決めていく事が必要です。
(本当に急な場合は、探す事すら出来ませんから、探せる時間がある場合は、ありがたいことと思って、予算や理想と相談しつつ、しっかり探しておくのがいいと思います。)

 

また患者が親だったり、連れ合いで、亡くなりそうな病状の場合には、早めに検討しておくほうがいいです。
残される家族や、身内が少ない方。
(相談できる兄弟姉妹が居ない方、自分が跡継ぎの場合、相続人の立場の場合、葬儀のとき喪主にあたる方)
全て自分だけで決めねばならなかったり、夫婦だけで、後の事を段取らねば成らない場合は、直ぐに葬儀を頼める準備をしておくことはかなり重要になってきます。
あまり手持ちも余裕もなく、限られた予算の方ほど、早めにしっかり検討しておく方がいいでしょう。





葬儀屋さんとの縁。

葬儀屋さんというと、健康なときには、世話になることがない業者さんですし、出来れば世話に成りたくない業種ですね。

健康なときなど、普段は、葬儀等の話題は避けたいところですし、あえて自ら調べる事は、ほぼないと思います。
(可能であれば、焦らないようにも、家族に高齢者がいる場合や、病人が出る前から、ネットなどで少しは下調べしておく事をお勧めします。)

経験上、言えることは、患者さんの容態が押し迫ってからでもいいので、出来る限り自由になる時間があるときには、早めにネットなどで、葬儀とはどういうものなのか、プランはどんなものがあるのかなど、目を通すだけでも心構えは変わってくると思います。
葬儀屋のホームページや広告を見ると、24時間電話の問い合わせが可能となってるところが多いはずです。
気になるプランや、葬儀社があれば、何社かメモして、ピックアップしておいてください。
緊急のときには、空いた時間に、製作したリストを利用して、問い合わせをして決めていきましょう。夜中でも、電話の対応をしてくれるところが殆どです。
問い合わせると、葬儀の内容やコースなど、金額に対しても、わからないところがあれば、教えてもらえます。
(問い合わせの段階で、業者さんの人柄や親切さ、会社の姿勢がわかります。不信感のある場合は、無理せずやめるのが無難かもしれません。信頼できる担当者に出会えたら、こちらの要望を伝えながら、お任せするのがスムースかも。)


f:id:m-mdr:20160406122234j:plain
(葬儀は、だいたいこのような2つのコースが人気のようです。この他にも、大きなお別れの会を行わず、数名の身内だけで、焼却炉の前でお別れの会を行う密葬などもある。)



葬儀の企画は何があるのか。

定番の葬儀のコースのスケジュールは、「1、お通夜」+「2、本葬儀」と二日間となることがほとんどです。
しかし最近では、家族葬や、一日葬などのコースを、選ばれる方も増えてきてるようです。
お亡くなりになる方が、社会的な立場が大きく健在な場合、お知り合いが多く尋ねて来てこられるような方の場合には、従来どおりの「通夜+葬儀」と二日間で行うコースを選ぶ方が多いかと思います。
参加する方のご都合に合わせて、夜だけお見送りに来れる方、二日とも来る方(親族など)、時間も長めにとっています。

他には、地域的な風習や、村や町内などの暗黙の了解的な流れもあり、従来どおりの葬儀(通夜+葬儀)をする方も居ます。
二日間のコースだと、それだけ費用も掛かります。


Sponsored Link



葬儀の希望を決める。

二日間のコースはどうも料金的にキツイという場合は、無理をするのは避けることも一案だと思います。

また、患者さん(お亡くなりになる方)が、既に仕事を引退している方や、社会的にさほど知り合いが居ない場合や、現役時代と違い、交流が減っている状態ならば、他にはあえて報告をせず、身内だけ呼ぶ形の家族葬コースを選択する方が増えています。

家族葬儀でも、「通夜+葬儀」と二日間というのもありますが、最近は更にコンパクトに、「一日葬」での家族葬を、行う方も増えているそうです。
まずは自分たちの希望を明らかにしましょう。
「通夜+葬儀」の二日にわたるタイプにするのか、それとも思い切って一日葬にするのか。
どれくらいの規模の人を呼ぶのかなどをふまえて、考えておくのがいいでしょう。
ちなみに、家族葬の基本的な人数の目安は、30人前後です。
あまりに人数が多い場合は、家族葬では無理となります。

(続きは、また別記事にしたいと思います。)